会長あいさつ

                        愛知県左官業組合連合会 会長 川瀬和生

 昨年(2004年)の我が国経済は夏の猛暑による冷房器具販売の活況やオリンピックの影響による薄型テレビ・DVDレコーダーの好調推移等、景気を底上げする要因がありました。
 また、特に自動車業界は海外での需要拡大もあり、輸出も大幅に伸びてここ最高の利益を上げるといった状況であったとのことであります。
 しかしながら我々建設業界は、依然として暗いトンネルの中にあります。
 建設需要は底の底をつき、熾烈な受注競争と価格破壊の大津波が渾然一体となって試練の壁となり、建設業界に立ちはだかりました。
 この傾向は残念ながら本年になっても変わらないと思われます。
 ただ、一縷の望みとして健康的な塗り壁の仕事が増えてきています。
 内外とも塗り壁の建物があり、人に優しい呼吸する壁があり、火災が起きても有毒ガスが発生しない材料があり、天然素材で安全快適な珪藻土等、いろいろな新製品が発売され、これが評判良く我々の業界の追い風となっております。
 この機会を逃さず、我々自らがこのことを宣伝し自ら受注し、他人に頼ることのない自主管理システムの研究を進め、若い人達にも未来に明るさと希望の持てる左官業界にしたいと思っております。




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