ベランダ土間段取り


 モルタル塗り付けは、土間が先でも、溝が先でもいいのですが、ここでは溝を先に塗り付けます。

 溝の墨を出すには、まず壁側土間仕上がりの高さを知る必要があります。 レベル墨よりいくら下がった所が仕上がりなのか、現場監督さんに聞けば分かります。

 壁側土間仕上がりから、溝に向かう土間勾配は、1メーターにき20mm位を目安に下げます。
( 現場により、勾配が異なる場合があるので、現場監督さんに確認してから作業に取りかかって下さい。)

 手すり側壁に勾配分下がった所に、レベル墨から計り印を付けます。この印より定木一枚分の厚み分(12mm)下がった所が、溝仕上がりの一番高い所です。

 溝勾配は、1メーターにつき10mm位あれば理想です。 もしどうしても、こんなにも勾配が取れないときは、きれいに塗り付けた後、定木又は定盤ですった後も、何度も水が流れるかどうか、勾配はあるか、一部分高くなっていないか確かめよくふせこみ、押さえます。 溝底に水が貯まるようなことは、決してしてはいけません。

ドレン部分は、ドレンふち一杯で仕上げてもいいですが、勾配が取れるならば、ドレンに少しモルタルが、かぶったくらいが水漏れ防止にもいいようです。

 それにもう一つ気を付けなければならない所は、避難ハッチより土間仕上がりが高くなっている場合で、少しくらいならば、土間の塗り付け時、しゃくって塗り付けますが、あまりひどい場合は、避難ハッチを付け替えてもらわなくてはいけません。 もし、しゃくって塗り付ける場合、溝もそれに合わせて、下げて墨を打ち仕上げます。

 避難ハッチ仕上がりは、壁側の高い所で、ハッチのふたの下のわく天場面落ちより高くなってはいけません。



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