階段仕上げ

詰め込み仕上げの場合
1.階段にモルタルを流し込みます。
    普通のかたさのモルタルを、バケツ又は左官用モルタルポンプにて、段取りした階段板の中に流し込み、一段ずつ定木ですりながら、ならしていきます。
    この作業では特に、階段切り付けと、階段角が平行になっているか、外部階段であれば水勾配はとれているかがポイントです。

2.タイル、もしくはノンスリップを階段中央振り分けで置いて行き、あたまをはります。
    タイルの場合、タイルの裏一枚一枚に、セメントのノロをこすり付けていれば、後からタイルが剥がれたりはしません。
    ノンスリップの場合は、作業前日までに一本一本真っ直ぐか確かめながらノンスリップの裏に、モルタルを塗って固めておきます。

どちらの場合も、モルタルが柔らかい内に入れると、浮き上がりぎみになります。このため少し沈ませ気味に埋め込み、浮き上がったところで仕上がりになるようにします。

3.モルタルが、固くなって来たところで、階段幅の踏み板を二枚使い、上の段から、階段天場を木鏝で平らにならし、あたまをはり、タイルのちり掃除をし、両端の突っ張りさんぎを外し、階段板を外し、立ち上がりを鏝であたまをはり、タイルのない所をタイルと同じ大きさの面付きをついて、下の段に移り、階段天場を木鏝で平らにならし、切り付け鏝で切り付けをつく。 この作業の繰り返しで一番下の段まで降ります。

4.上の段から、押さえ鏝、角鏝、面付き、切り付けなどを使い、仕上げて降ります。


鏝塗り仕上げの場合
1.立ち上がり側を先に全段二回塗りであらかた仕上げます。
    タイルなど前もって入っている場合、天場の回ったタイル奥角まで塗り付けます。
    タイルも何も入らない場合、天場仕上がりに合わせて、一回目の塗り付け時、定木を天場側から張り付けます。立ち上がりがあらかた仕上がれば、天場の定木をはずし、立ち上がり側に張り付けてから次に進みます。

2.天場側に接着剤をぬり、モルタルを塗り付けて下の段へと降りていきます。

3.モルタルが、固くなって来たところで、階段幅の踏み板を二枚使い、上の段から立ち上がりを仕上げて、切り付けと面を付き、階段天場土間のあたまをはりながら、下の段へと降ります。

4.上から階段天場土間を仕上げて降ります。

  

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