笠木、水切りの箱定木作り


 左側図がひさし部分の笠木の箱定木で、右側図がひさし部分、又は屋上パラペット下部分の水切りの箱定木です。
 笠木の場合、最初に短い方の箱の台になる部分から作ります。
 水切りは、木造の場合、小さいひさしは15mm、大きなひさし又は大きめの天井20mmの箱を組み、左官用パッキンで止めてゆきます。
 屋上パラペット下部分と言うのは、現場によりパラペット下に水切りのための目地が入っていないことがありますが、この場合に土間から、つっぱって箱定木を止めます。
 屋上パラペット、モルタル塗りの場合、段取りの前にパラペット下に、水切りが付いているか必ず確認しましょう。
 尚コンクリートひさし部分に目地がない場合は、普通コンクリートカッターで切り、はつり取ります



 目地わかれの笠木で、勾配が急な場合は、ぬき板を使用する事が多いですが、内側はぬき板外の角いっぱいに塗りつけられるように、段取りします。 仕上げでぬき板をはずし、面付きをつく時に、余分なモルタルを削り落とします。
 ここでは仮に、勾配50mmとしています、内側ぬき板は、50mmと赤い矢印部分をたした長さ分、下に下げた所に釘で打ち止めます。
 糸を張る場合、赤い点の所に張ります。

ここで書いている事で、分かりにくい所もあるでしょうが、あとは自分で作りながら研究して理解して下さい。



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